社内情報システム部門の僕にとって、とても大きなニュースとなりました。
社内のパソコンにこのバージョンを適用して良いのかどうかの判断をしなくてはいけないからです。
まず第一にやるべき事として、ウイルスバスターコーポレートエディション(corp) XGが対応しているか、という確認が必要となります。
【2019年6月25日11:00追記】
ウイルスバスターコーポレートエディションXGの、Windows10 1903対応パッチが公開されました!ただし公開されたばかりですので、パッチ適用には少し様子を見たほうが良いかもしれません。社内情報システムのみなさま、慎重なご判断をお願いします。
【2019年8月20日17:00追記】
僕が勤務する会社でも、ウイルスバスターコーポレートエディションXGのクリティカルパッチ(ビルド5383)を適用しました。これに伴い、Active Directoryのグループポリシーで止めていたWindows Updateの配信も復活させました。


ウイルスバスターcorp XGが対応してくれないと何も始まらないのです
ネットで「ウイルスバスター win10 1903」などと検索し情報収集をしてみます。
検索にヒットしたのが以下のページです。
【2019年5月23日時点で対応予定が発表されました】
・【ウイルスバスターcorp XG】Windows 10 Update 対応予定 トレンドマイクロ
・【ウイルスバスター クラウド】 Windows 10 May 2019 Update (Ver.1903) 対応状況について トレンドマイクロ
これを見る限りでは、「October 2018 Update」つまりバージョン1809までしか対応してませんね。
【2019年5月23日12:00追記】
Windows10 May 2019 Updateへの対応予定が公開されました。ウイルスバスターcorp XGは【6月中予定】だそうです。ウイルスバスタークラウドはまだ未定のようです!
【2019年5月24日16:00追記】
ウイルスバスタークラウドのWindows10への対応状況が更新されました。Windows10 May 2019 Updateへアップデートすると、一部機能が動作しない事象が確認されたようです。しかし対応時期は未定!
【2019年6月14日14:00追記】
ウイルスバスタークラウドのWindows10への対応状況が更新されました。「バージョン15」のみ対応が完了したようです。これで一般ユーザーはおおむね安心できそうですね!
社内に2,000台近いパソコンを抱えている立場として早急に手を打たなければいけませんので、トレンドマイクロ社に直接問い合わせてみました。
ちなみに現在では、法人がトレンドマイクロへ電話問い合わせをする場合には、「トレンドマイクロ ビジネスサポートポータル」のアカウントが必要となっています。
トレンドマイクロ社の回答は以下の通りでした。
Windows10のバージョン1903への対応については、まだ具体的にご案内できる内容はございません。ウイルスバスターcorp XGも、ウイルスバスタークラウドも同様でございます。ですので対応が完了するまでは、Windows10バージョン1903のインストールはお控えください。
お控えくださいと言われても…。
パソコンが勝手にダウンロードしてきたらどうしようもないじゃない…。
巨大企業のトレンドマイクロ社に文句を言っても仕方がないのでそのまま電話を切りましたが、さあどうしましょうか。
とりあえずActive Directoryのグループポリシーで、Windows10の機能更新を延期することにしました
現状できることは、AD(Active Directory)のグループポリシーでWindows Updateの配信を延期するしかありません。
現在でも機能更新プログラムは半期チャネル(一般リリースと同タイミング)に設定していますが、ここに更なる延期期間を設定しました。

Active Directoryは社内パソコンを管理するためには非常に有効ですが、とても奥が深いので、参考書を一冊読んでおくと理解度がアップします。
トレンドマイクロ社以外のウイルス対策ソフト各社の対応状況も後述しますが、プレビュービルドがリリースされた段階で、速やかに対応に着手してもらいたいものです。
そして一般リリース時には対応完了している、という状況を作り上げていただきたい!
そう切に願います。
マイクロソフトのWindows10ダウンロードサイトは既に1903対応
話は変わりますが、現在社内に残ったWindows7のパソコンを、コツコツとWindows10にアップグレードしている最中です。
最新版 Windows 10は初期設定で使うな! (日経BPパソコンベストムック)
Windows7のサポートが切れる2020年1月14日に向けて、あと何百台ものパソコンをアップグレードしなくてはいけません。
僕はしょせん中小企業の社内情シス部門ですから、言ってみれば便利屋みたいものです。
ネットワーク保守もシステム開発もパソコンサポートもID管理もやりながら、片手間でのアップグレード作業です。
そんな中、今回のウイルスバスター未対応問題のおかげで、Windows10へのアップグレード作業が足止めを食らってしまいました。
これまではマイクロソフトのWindows10ダウンロードページからアップグレードしていたのですが、こちらのサイトからダウンロードされるのがバージョン1903へと変更になってしまったのです。
ウイルスバスターがバージョン1903に対応していない以上は、さすがにアップグレードするわけにはいきません。
おそらく予期せぬエラーやブルースクリーンなどが頻発したりして、それはもうクレームの電話が鳴りやまなくなることが容易に想像できるのです。
僕もトレンドマイクロ社の動向を注意深く見守っていますが、皆さまもどうかご注意ください。
ウイルス対策ソフト各社のWindows10対応状況
ついでにウイルス対策ソフト各社のWindows10対応状況も調べてみました。
【ESETは5月23日対応完了】
Microsoft Windows 10 への対応について | ESETサポート情報
【マカフィーは未対応】
マカフィー製品とWindows10の互換性
こちらも状況が変わり次第、最新情報をお伝えしていきたいと思います。
